道路の改造で高速道路の渋滞を防ごう

 高速道路の停滞には毎度泣かされています。数十年も前から同じ高速道路の同じ部分で停滞しておきながらほとんどの停滞箇所は一部を除き、手がつけられないまま放置されています。停滞防止の工事が行われたのは首都高速の江戸川橋インターチェンジぐらいです。高速道路の渋滞は合流部分で車線が増えずに合計の車線数が減ることから発生しています。
 2車線の道路と2車線の道路が合流していきなり2車線になるのでは停滞がおきて当然です。F1レースの世界でもこのような無謀な合流の仕方はやっていません。
 道路が混雑するからと行って莫大な予算を投入して全く新しい道路を造るのは税金や通行料の無駄遣いです。合流部分の改造でもっと道路は流れるはずです。

 

首都高速道路環状線の合流部分の停滞緩和策

 環状線の合流部分は多くの場合2車線と2車線が合流して2車線になるか、あるいは合流側の2車線を1車線に絞ってから環状線の2車線と合流させています。
 環状線が2車線のままのため合流側の車線のドライバーは環状線を走ってくる車に注意しながらスピードを落として合流します。このため時間あたりの車両通行料が低下し停滞を招いています。私は環状線を走行する場合、合流する側の本線はなるべく走らないように合流しない側の本線を走っています。これは合流車線のドライバーが安心して合流できるようにするためです。ところが心ないドライバーが空いている合流側車線を飛ばして行きます。合流車線のドライバーは1台でも本線に車が走行してくるとスピードを落とさざるを得ません。ましてやその様なシチュエーションで空いている本線の合流側車線を飛ばして来るドライバーはマナーが悪く合流車線の車が合流してくるのを譲ろうとはしません。このため合流車線は流れが悪くなり停滞してしまいます。
 

ここで私は三つの対策案を示します。
 第一の対策は環状線合流部分の交通量による車線規制です。環状線は数カ所で分流と合流を繰り返しています。多くの車両が支線へ分流して1車線でまかなえるだけの交通量になれば分流から合流までの環状線の区間を1車線に規制します。車線の規制の方法は道路に打ち込んだ黄色の表示灯を点滅させて行います。分流して出て行く車両が少なく交通量が1車線でまかなえないときは車線規制を行わず、本線の合流側車線の通行を許します。ただしこれには条件があります。この条件が第二の対策となります。
 第二の対策は本線の合流側車線を通行可能とする場合は合流車線を優先とし本線側を非優先と道路にはっきり大書きするのです。こうすれば早く行こうとする向こう気の強いドライバーはおとなしく本線の非合流車線を走ります。本線の合流側車線を走るドライバーは非優先を覚悟していますから合流側車線の車両に進路を譲ります。合流側車線のドライバーは安心して合流することが出来ます。このような合流の方法は道路交通の新しい考え方によるものです。従来は見通しの良い安全確認しやすい側を優先して、見通しの悪い安全を確認しにくい方の車両を非優先にするのが一般的でした。しかしその場合だと見通しの悪い側のちょっとしたミスが事故につながってしまいます。見通しのいい側にこそ事故回避策が取れるのですし、事故回避の責任があります。
 第三の対策案は支線側の分流してから合流するまでを必ず1車線に規制しておくことです。2車線で走ってきて分流し1車線になった後、どういうわけか又2車線になり2車線で本線の2車線と合流している場所が有ります。分流した後は1車線にしておいた方が合流はスムーズに行きます。分流する時に1車線に絞られているのですから数百メートルを2車線にしたところでなんの意味もありません。かえって少数のマナーの悪い車が走りスムースな合流を妨げてしまいます。
 

首都高速道路の合流部分の対策は少額の資本投資で最も効果が上がる停滞緩和策です。アメリカのフリーウェイは車線数も多いですが交通量は日本に比べはるかに多いのです。しかも東京の首都高速道路に見られるような明らかに道路の欠陥が原因と思われる停滞は見受けられません。停滞してスピードが落ちてきてもだらだらと流れて行きます。日本のように停止することはまれです。
 

この差は明らかに道路の構造上の違いによるものです。それは海外の道路は分流すれば車線が減り、合流すれば車線が増えるという簡単な理論で構成されているのに日本の道路網は分流しても合流しても車線の数は変化させないのが基本となっている事です。2引く1は1にならなければならないし1足す2は3にならなければならないのに日本の道路は2引く1が2で、1足す2は2となっています。道路が混雑するからと言って別ルートを作っても合流部分が設計が現在のままであれば結局合流部分がボトルネックとなって停滞してしまいます。恐らくこのようなことはプロの道路設計者には十分理解されていると思われます。しかしなぜこのような欠陥が放置され対策されないまま何十年も経過してしまうのかそのところが不思議でなりません。

 

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